個人レッスンがきっかけで気づきました
最近、個人レッスンがとても増えて来ました。
ありがたいことです。
一人一人の違いを確認しながら、それぞれに合った
対応をする経験が増えてゆくと、合奏での気づきや
アドバイスもより具体的にできる様になって来るからです。
個人レッスンに来る方は基本、年齢もこれまた幅広いです。
上手になりたい小学生〜大人
実技試験前に演奏を見て欲しい高校生
久々に楽器を再開したい大人
お悩み相談
など
楽器を操ることについては、自分は金管なのでその範囲で、
あとは知識で役立てそうなことがあればそれを。
不明な事は詳しい知り合いに相談して後日答える、
と言う方法で対応してます。
そんな中で、とても多くの方にお伝えしている事が、
今回の内容です。
さて、本題
それは、息のやり取りのイメージです。
吸って、吐く
ただこれだけなんですが、
→自然に吸って、自然に吐く
となると、どういうわけか難易度が上がってしまうようです。
吸い方と、吐き方を改善したい という誤解
どんな風に吸ったら、吐いたら理想通りの音が出せるのか。
はい、ちょっと待って。
もうこの段階で、不自然なことをしようとしています。
なぜなら、楽器を演奏するための何かをしようとしているから。
緊張への第一歩です。
そこで一旦立ち戻って、
イメージしたものをイメージしたまま出す、例えば
歌うのに近い形で発音することを想像して見てください。
声が出る直前までの状態を確認して見ます。
息を吸う→肺が膨らむ→息を吐く
これだけでしょうか。
自分は、もう一つポイントを追加しています。
息を吸う→肺が膨らむ→”肋骨が持ち上がる”→息を吐く
です。
肋骨が持ち上がる、というポイントが何を指しているか
先に注意点。
肋骨を持ち上げる、ではありません。
肋骨が持ち上がる、です。
あくまでも、状態の話です。
なぜなら、そのために何かを緊張させる必要はないからです。
肺が膨らむと、肋骨が持ち上がる、という流れがとても大切です。
息を吸って、一旦止めた状態をキープしてみると、
肋骨が持ち上がっている状態も何となくわかって頂けるかと
思います。
実は、この肋骨の動きが抑えられてしまっている状態を
無意識で作ってしまっている事が多いです。
それは、肩が前に出ているからだと思っています。
日常生活でも、PCやスマホ利用などが多く、
楽器を構えるときも、しっかり支えようとすると、
自然と肩が前に出ます。
肩が前に出ていると、肋骨が持ち上がるのを邪魔してしまいます。
肋骨が持ち上がらないと。。。?
お気づきかもしれませんが、肺が膨らむ事が抑えられてしまいます。
そうなると・・・。
しっかりと息を吸っているはずなのに、
1:肺が膨らまない
2:息が入っていない
3:息の量も圧もカバーできない
4:満足な発音ができない
5:困る、緊張する
6:体が硬くなる
7:もっと、しっかりと息を吸わないと、と思ってしまう
1に戻る。という悪循環にハマってしまいます。
まとめると
・息を吸おうと思うのは緊張を招くのでよろしくない
・自然な息のやり取りのイメージに沿った動作が大切
という事です。
では、どうしましょうか。
まず、楽器を置いて下さい。
改めて、”肋骨が持ち上がる”状態をイメージして、見て下さい。
息を吸って、一旦止めた状態をキープして、
肋骨が持ち上がって行こうとすると。。。
肩が開いてきます。
(胸を張る、という状態に近いかもしれません。
これは緊張した状態なのでイコールではありませんが。)
そして、息を吐くと、肺がしぼみ、肋骨が下がっていく感じです。
感覚が掴めたら、楽器を持って、
その息のやり取りを使って、発音して見て下さい。
いかがでしょうか
・楽に音が出た
・イメージに近い発音が出来た
こういう反応をいただく事が多いです。
お試しください!
より確実にお伝えするために
さて、文章にするととても長くなってしまいました。
うまく伝わったでしょうか。
こう言う内容は、正直に言いますと、
現場で見させて頂くか、ビデオ会話を使ってお互いが見られる状態で
確認する方が確実かと思います。